【アロマと香水の売れ筋の香りに違いが出ます】それなりに特徴的な違いです

アロマの選択
スイス・ルツェルンのカぺル橋
スイス ルツェルンのカぺル橋

アロマと香水は別物だと思っておられると思います。
実際、使う目的を考えると別物です。

ですが同じように香りを楽しむ商品なのに何が違うのでしょうか。
今回はアロマと香水の売れ筋の香りに大きな違いがある、と言うお話です。

この違いはアロマと香水の違いをよく表していると思います。
別のコラムでアロマと香水の違いについてお話しております。
今回はその違いの一つの側面を裏付けるようなお話です。

もくじ

アロマと香水の売れ筋の香りの違い
 ☆ アロマと香水の売れ筋の香りの違い
 ☆ フローラル系の存在感の違い
外出用と室内用の違い
 ☆ 香水は外出用です
 ☆ アロマは室内用です
アロマの売れ筋の香りを具現化
 ☆ ケルンの水はアロマの手本です
 ☆ 天然素材の香水
 ☆ 柑橘系の香り
 ☆ ナポレオンが愛した香水
 ☆ アロマデザインのお手本

別のコラムでご紹介いたしておりますが、アロマでよく買われる人気の精油は
ラベンダー柑橘系です。
あとは香りの効果が高いローズマリーなどです。

アロマでは華やかなフローラル系は売れ筋ランキングでは低いのです。
具体的にはローズ、ジャスミン、ネロリなどです。

誤解のないように言いますと、決してローズに人気がないわけではありません。
むしろ圧倒的な人気を誇ります。

ですが高価な精油なので売れ筋には中々入ってこないのだと思います。
ローズは高価だとしてもイランイランの様なフローラル系もあります。
ですがイランイランもランキングには入ってきません。

一方香水ではフローラル系がもっとも買われています。

つまりアロマと香水では
「フローラル系の存在感に違い」
があります。

ローズマリー

人気香水の香りはフローラル系が全面に出る事が多いです。
その代表例はレジェンド香水のシャネルNo5です。

実際フローラル系の香水は約4割のシェアーがあります。
女性用香水に絞ると約7割がフローラル系です。

ですがアロマの売れ筋精油には代表的なフローラル系は入っていません

ラベンダーもフローラルの香り成分を含みますが、ハーブ系の香りも含みますのでローズの様な華やかさが全面に出ることはありません。

香水ほど愛好家の層が厚くないアロマでは
高価なローズ精油には中々手が出ない
ということかもしれません。

ただローズ精油の効果はとても大きいです。
香りを嗅いだ時の幸福感はすぐに実感頂けると思います。

日光の遊歩道

アロマと香水の売れ筋の香りの違いは、一つにはその使い方に表れています。

外出は、室内着から外出着に着替える様に他人の存在を意識します。
香水は服装よりもさらに自己主張の意味合いが濃くなります。

華やかな香りを求める方が多いのでしょう。

室内では普段着でくつろぐように、アロマの香りもリラックス効果を求められる方が多いのでしょう。
気分転換で部屋のカーテンと窓を開け、太陽の光と風を呼び込むように柑橘系の爽やかさで気分転換を求める方も多いと思います。

アロマと香水では使う場所と目的が異なり、その違いがよく表れているのがフローラル系の人気の違いだと思います。

花とみつばち

皆さんはケルンの水を試されたことがあるでしょうか?
レジェンド香水の一つでオーデコロンの名前はこの香水が広まり生まれました。

このケルンの水はアロマの人気の香りを具体的に組み合わせたような香水になっています。

ケルンの水は1792年に誕生したのですが、当時はまだ合成香料は世の中に存在していませんでした。

現在のほぼ全ての香水は合成香料です。
ケルンの水は天然素材で作られたので、現在の精油を使う方法と同じです。

もっともケルンの水はレシピが公開されていませんので、現在は合成香料が使われているのかどうかは定かではありません。

日光の湯ノ湖

ケルンの水は最初に爽やかな柑橘系の香りが漂います。
その後ラベンダーのハーバルフローラルの香りが続きます

爽やかで少し控えめな華やかさが漂いますので男性にも人気があります。

男性にも人気があるのもそのはずで、ナポレオンがとても愛した香水です。

ケルンの水がオーデコロンと呼ばれるほどヒットしたのは、強力なインフルエンサーであったナポレオンの存在があったからです。

アロマのデザイナーは必ずケルンの水のレシピを勉強します。
ケルンの水はアロマの香りを見事にデザインした傑作の一つです。

またケルンの水はアロマから香水へ橋渡ししたような商品でもあります。

実際に香水文化はこのレジェンド香水であるケルンの水に魅了された多くの調香師たちによって、その後作られてきたのです。

アロマや香水にご興味があれば、一度この香りを確認されることをお勧めします。

ラベンダー畑の風景

フローラル系が売れ筋の香りの違いとしてポイントとなったのは、アロマと香水の違いをよく表していると思います。
使う目的がアロマと香水で異なり、華やかなフローラル系に違いが出るのはなるほど、と思います。
実際に売上に反映されているのは興味深いですね。

アロマ、もしくは香水を選ばれる時、フローラル系がどのくらい含まれているか注目されると、その商品のコンセプトも想像できると思います。

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