【注意:寒いと固まるホホバオイル】ホホバはお勧めのキャリアオイルなのですが・・

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フランス メッスの駅
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香りの分子は水に溶けません。
ですがオイルには溶けます。
この性質を利用するのがキャリアオイルです。

お気に入りの精油とキャリアオイルで作るトリートメントオイルは使うたびに心地良い香りをもたらしてくれます。

ですが寒いと固まり使いづらくなるキャリオイルもあります。
今回は冬に固まりやすいキャリアオイルについてお話致します。

もくじ

冬に固まるホホバオイル
固まっていないアーモンドオイル
酸化しにくいオイルと凝固
 ☆ 植物性オイルと動物性オイル
 ☆ 魚のオイルとバター
 ☆ 酸化しにくいオイルと凝固
 ☆ 動物性オイルに近いキャリアオイル
 ☆ 固まりにくいキャリアオイル

色々な種類があるキャリアオイルですが、管理人は酸化しにくく肌の皮脂成分を含むホホバオイルをお勧めしています。

なお、キャリアオイルの選択については次のコラムをご参考になさってください。

お勧めのホホバオイルなのですが、寒いと固まってしまいます。
冬の寒い日には残念ながら少し扱いにくくなります。

こんな感じで固まっています。

ホホバオイル

このホホバオイルの保管場所は夜に2~4℃くらいになっていました。
もちろん品質に問題はなく温度が上がると元の液体に戻ります。
皆さんもお気を付けください ^_^;

管理人はコストパフォーマンスも考え、精油ではなくラベンダーポプリをホホバオイルにつけてトリートメントオイルとして使っています。
ハンドクリーム代わりやお風呂上りのヘアーオイルとしても使っています。

手軽に良い香りも楽しめるのでとても気に入っています。
ですのでちょっとびっくりです。

ポプリとキャリアオイルのトリートメントオイルについては別のコラムでご紹介致しております。

もちろん全てのキャリアオイルが寒くなると固まるわけではありません。
キャリアオイルの種類により、固まる温度は異なります。

例えばホホバオイルの隣に置いてあったスイートアーモンドオイルは固まっていません。

スイートアーモンドオイル

ではどうしてキャリアオイルの種類によって固まり方の違いがあるのでしょうか?

ローズマリー

少しキャリアオイルから離れ、食用のオイルについてお話しいたします。

料理につかうオイルは多くは植物性ですが、ラードやバターのような動物性もあります。
皆さんはどちらのオイルの方が酸化しやすいと思いますか。

イメージとしては動物性オイルの方が酸化しやすいと思われたかもしれません。
ですが実際には植物性オイルの方が酸化はしやすいのです。

動物性オイルはほとんどが飽和脂肪酸と呼ばれ酸化の原因である酸素と結びつく部分がありません
一方、植物性オイル酸素と結びつきやすい部分を幾つか持っている不飽和脂肪酸です。

この酸素と結びつきやすい部分二重結合と呼びます。
この二重結合を多く持っているオイルほど酸化しやすくなります。
そして二重結合が多いオイルほどサラッとして低温でも固まりにくくなります。

一方動物性オイルのように二重結合を持っていない、つまり酸化しにくいオイルほどドロッとして温度が下がると固まってしまいます。

まさにラードなどは常温でも固まっていますね。

バスケットのラベンダー

具体的なイメージとして魚のオイルとバターを思い浮かべてください。

魚のオイル

魚のオイルは植物性オイルと同じ不飽和脂肪酸酸化しやすいです
日数の経った魚が臭くなることでお分かりだと思います。

ですが魚の油は常温では固まっていないですよね。
サラッとしています。
冷たい海の中を泳いでいますから、低温で固まったら大変ですね。^_^;

バター

バターは言わずと知れた動物性オイルですが、オイルの姿になるのはかなり温度が上がってからです。
酸化には強いですが、これが体の中に入ると血管内で固まりやすい、というのもうなずけますね。
ラードもしかりです。

血管内で固まる(プラーク)ので植物性オイルよりも動物性オイルの方が酸化しやすいイメージがつきまとうのでしょうね。
植物性オイルの方がサラッとしてギトギトした見た目もないですし(笑)

ここまでお話したことをまとめると次の通りです。

酸素との結合箇所
(二重結合)
酸化しやすさ粘り気固まりやすさ
植物性オイルあり酸化しやすいサラッと固まりにくい
動物性オイルなし酸化しにくいドロッと固まりやすい

キャリアオイルはほんの一部を除き植物性オイルです。
ならば酸化しやすいけれど固まりにくいのか、と言うわけではありません。
キャリアオイルは色々な種類がありますから、酸素と結びつきやすい二重結合の数もまちまちです。

二重結合の数が少ないと動物性オイルと同じく酸化しにくいものの固まりやすくなります。

動物性オイルに近いキャリアオイルは次の通りです。

ホホバオイル マカデミアナッツオイル オリーブオイル

冬のキッチンでオリーブオイルを使おうとすると固まっていることがありますね。
これらのオイルは二重結合が少なく酸化には強いのですが、低温では固まりやすくなります。

管理人がホホバオイルをお勧めしているのは、肌の皮脂の成分と同じ成分を含んでいることもありますが、酸化しにくいことも大きいです。
ですが写真でお見せしたように固まりやすいわけです。

一方サラッとして使いやすいキャリアオイルは次の通りです。

スイートアーモンドオイル アルガンオイル

写真にあるスイートアーモンドオイルは、二重結合の数が多く酸化しやすいものの固まりにくいわけです。

キャリアオイルの酸化については別のコラムでお話しいたしております。

以上のことから、同じ場所に保管していたホホバオイルが固まり、スイートアーモンドオイルが固まらなかった理由は、酸素と結合しやすい二重結合の数の違いだったことがお分かり頂けたかと思います。

ちなみに魚のオイルでお馴染みのオメガ3を含むアマニ油なども酸化しやすいのですが、体にとってはとても大切なオイルで必須脂肪酸と呼ばれています。
オメガ3を多く含むオイルはとても大切ですが酸化もしやすいので保管管理に気を配る必要があります。

キャリアオイルは食用ではありませんが、元の植物は当然同じですのでサラッとしたオイルは保管管理をきちんと行い早めに使い切る必要があります。

なお、キャリアオイルと食用オイルの違いについては別のコラムでお話しておりますのでご参考になさってください。

キャリアオイルとしてホホバオイルはお勧めですが、冬は固まる可能性がありますのでお気を付けください。

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