香りに関して一番分かり易いテーマです。
いい匂いに誘われ食欲がわきますからね。
なぜなら香りは本能に働きかけるからです。
アロマの効果は食欲にも凝縮されています
アロマって本当に効果があるの?
と思っておられる方でもいい匂いと食欲の関係はお分かりだと思います。
香りが本能に働きかけている最も分かりやすい例ですね。
食欲に深く関係する脳内部位3つ
匂いから食欲がわく、その意思決定に大きく関係する脳内の部位は3つあります。
1.記憶を担当する部位
2.好き嫌い(感情)を担当する部位
3.食欲を直接担当する部位
特に1.と2.はとても深い関係にあります。
そして特徴的なのは、これら3つの部位は本能に大きく関わる部位(大脳辺縁系(だいのうへんえんけい))の中にあり、お互いに影響しあっています。
もちろんこの3つの部位だけで食欲が決まるわけではありません。
食は生命に関わる事ですから脳の中ではかなり複雑な経路を持っています。
そして一つのルートだけで食べる決定がされるのではありません。
色々な信号の脳内ルートで食べる行為は決められます。
ですが匂いから「食べる」と言う行動は瞬時の決定です。
そしてその意思決定の主役はこの3つの部位です。
本能にまず届く香り信号
なぜ匂いが食欲を瞬時に起こすのでしょう。
それは香り信号が本能に直接届くからです。
先にお話しした通り、3つの脳内部位は全て本能に関係する部位(大脳辺縁系)に集まっています。
そのため匂いの信号は強力に本能に働きかけることになります。
いい匂いは考える前に直接1.2.に届きます。
1.に届くと美味しい食べ物だと思い出します。
2.に届くと好きな食べ物だとテンションが上がります。
そしてそのまま3.に繋がるわけです。
食欲へ働きかける嗅覚と視覚の違い
人は多くの情報を視覚から得ています。
ですので食に関する決定も視覚の役割は大きいです。
「見た目美味しそう」「何だか見た目は美味しくなさそう」
と言った表現はよく使われます。
それで食べるのか、食べないか、多くは判断していると思います。
ですが、ここに嗅覚が入ってくるとどうでしょう。
結構嗅覚の情報に食欲は引っ張られると思います。
例えば次の例はどうでしょう。
A)「すき焼き」の写真だけを見る
B)「すき焼き」の匂いだけを嗅ぐ
A)と B)を比べると、より食欲がわきそうなのはB)ではないでしょうか。
もちろん「すき焼き」があまり好みでない方にはA)B)関係ないですが。。。
一方、逆のことも言えます。
人気の料理でも香りがあまり立たない場合、A)B)ではそもそもB)は意味がなくなります。
例えば、お寿司、などは酢飯の匂いはあるかもしれませんが、メインの魚の切り身は周りに匂いをふりまきませんので、食欲の決定に嗅覚の出番はありません。
もっとも、お寿司も食事中は嗅覚がないと味わいは半減します
もし香りを遮断したら・・・
子供のころ苦手な食べ物があったと思います。
にんじんやピーマンとか。
それでもお母さんから好き嫌いなく食べなさい!
と言われたのでは?
そんな時、鼻をつまんで食べたりしませんでしたか。
まさに香りを遮断すると味が分からなくなります。
そうです。香りは味にまで影響します
なので逆に香りで味わいを深める方法はよく使われます。
例えばほとんどの清涼飲料水には香料が使われています。
一度ペットボトルの成分表をご覧になってください。
飲み物だけでなく食べ物にも「香料」の文字はよく見かけます。
いかがですか。
香りに誘われる食欲は瞬時に感情に、そして行動に結びつきますから
香りとの関係が良くお分かりだと思います。
香りと食欲の関係は頭で考えて、というプロセスではなく瞬時の感情で決まるものです。
まさに本能の部分ですね。
ですから香りは食欲以外でも気が付かないだけで、体に直接働きかけている可能性は多いにあるのです。
香りと本能のお話は以下をご参考になさってください。
ぜひご自身にあった香りを見つけられてアロマ効果をお試しください
アロマの選択についてはここをご参考になさってください。
このカテゴリーでは、食とアロマについて記事を集めております。
香りが食欲に強く働きかけていることをお分かりになって頂けると思います。
それは香りが本能に働きかけているからなのですが、本能を通じ香りは食欲だけでなく自律神経にも働きかけます。
つまり香りはメンタルにも作用します。
分かりやすい食とアロマの関係より、さらにアロマにご興味を持たれると嬉しいです。