パンが固くなったらフレンチトーストで、がフランスでの元々のレシピですね。
ですが美味しいので固いパンでなくても、と普段から作っておられる方は多いと思います。
しかも日本は食パンがメインなので、食パンのフレンチトーストが主流ですね。
そんなフレンチトーストにレモンはアクセントとしてよく合います。
もともと酸味と甘みはとても美味しい組み合わせです。
そこにさわやかな柑橘系の香りが加わります。
レモン果汁を加えたフレンチトーストは別に珍しいレシピではありませんが、お試しになったことがなければ、ぜひフレンチトーストにレモン果汁とレモン果皮を加えてみてください。
レモンの爽やかな香りとあいまり、いつものフレンチトーストとは違った味わいが楽しめますよ。
しかもレモンはヘルシー食材ですから。
材料(二人分)
卵 2個
牛乳 200㏄
レモン 半分
はちみつ 大さじ2杯
バター 大さじ1
シナモン 適量
レモンもハチミツももう少し多くても美味しいです。
ハチミツは卵液にもう少し足しても美味しいのですが、卵液では少し抑え気味にして出来上がりに上からかける方が甘味を感じることができます。
作り方
① レモンの果皮をピラーで剥き千切りにします
② 卵と牛乳とハチミツをよく混ぜます
③ レモンを絞り卵液に入れます
④ 卵液にパンを浸します
十分に卵液を吸わせるのがポイントですので30分ほど冷蔵庫でねかせます
⑤ フライパンに油をひいて温めます
⑥ パンの両面にほんのり焼き目が付くまでパンを焼きます
⑦ 最後に香ばしい香りのためバターを入れさらにパンの両面をこんがりと焼きます。
⑧ パンにこんがりと焼き目が付いたら完成です。
シナモンとお好みでハチミツをかけてお召し上がりください
レモンは優れもの
☆酸味と甘みのコンビネーション
もともと酸味と甘みはとても相性がいいです。
肉団子にかける黒酢あんかけやアジフライの南蛮漬けなどは酸味と甘みの組み合わせが食欲をそそります。
スーパーで売られている梅干しもハチミツ漬けをよく目にします。
すし酢も甘みが加えられています。
またイタリアで有名なバルサミコ酢はブドウから作られるだけあり単に酸っぱいだけではなく甘みを感じます。
ですのでスイーツでもよくレモンが使われています。
フレンチトーストの甘みにレモンの酸味はとても良く合います。
☆レモン果皮
レモンの香り成分はほとんどが果皮に含まれています。
ですのでレモン精油はレモン果皮を水蒸気に通すことによって抽出します。
レモン果皮の白い部分に苦みがあるので普段はレモン果皮を使われないかと思います。
また、レモンは表面に農薬が塗られていることが大きな問題になっていましたね。
ですが最近は環境に対する意識の高まりで農薬が塗られていないレモンがスーパーで売られています。
イタリア人シェフはよくレモン果皮を使います。
料理の仕上げに果皮をすりおろしてかけます。
とてもいい香りが漂います。
ですので今回のようにピラーで剥いて果皮を使われるか擦り下ろして料理に使われてみてください。
きっとその香りを楽しんで頂けると思います。
☆レモンポリフェノール
レモンと言えばビタミンCを思い浮かべますが、あの鮮明な黄色から想像が付くようにポリフェノールが豊富です。
レモンポリフェノールと呼ばれています。
その成分の中でも「エリオシトリン」がコレステロールの低下作用を持つことが報告されています。
< J. Food Science 71‚633-637(2006年)>
フレンチトーストは卵と牛乳の欧米スタイルのレシピですからコレステロール低下作用があるのなら、なおさらフレンチトーストには合わせたい成分です。
さらにレモンポリフェノールはどうやら老化抑制作用を持ちそうだ、と研究がなされています。
<2017年3月27日 サッポロホールディングス(株)プレスリリース>
ですが残念ながらレモンポリフェノールは果汁ではなく多くが果皮に含まれています。
果汁100㏄中12.1mg
果皮100cc中280mg
と圧倒的に果皮にレモンポリフェノールは含まれています。
ですのでレモン果皮を摺り下ろして料理に使うと、果汁とほぼ同じ量が含まれているビタミンCも一緒に摂ることができます。
しかも最後の仕上げに使うと、調理中に熱でビタミンCが壊れたり、水に溶けて流れたりすることも防げます。
レモン果皮より爽やかな香り、ビタミンC、レモンポリフェノールを摂取し、レモン風味のフレンチトーストをお楽しみください。