もう夏は毎年信じられないくらい暑くなっていますね。
スーパーで食料品を買っても移動中に食材が傷まないか気になります。
そんな時心強いのが保冷剤ですね。
お店でもよく付けてくれますね。
また使えるから、と冷凍室に入れておくといつの間にか一杯たまっています^^;
実はこの保冷剤、精油を垂らすアロマストーンの代わりになります。
たまった保冷剤の再利用としてアロマに使ってみましたのでご参考になさってください。
◇ 保冷剤がアロマストーンの代わりに
◇ 保冷剤の中身
◇ 保冷剤の種類を確認
◇ 保冷剤の変化
・水分が抜けてゆく保冷剤
・復活する保冷剤
◇ アロマで使ってみました
・片手が届く範囲に置きました
・閉ざされた空間での使用
◇ アロマストーンとの違い
・香りの持続時間
・香り分子の蒸発について
保冷剤がアロマストーンの代わりに
結論からお話しますと、保冷剤はアロマストーンの代わりになります。
しかもアロマストーンよりも香りが若干長持ちします。
保冷剤を使ってみて感じることを最初に簡単にまとめておきます。
・アロマストーンと全く同様に使える
・香りが若干長持ちする
・保冷剤を再利用できる
・一週間程度でかなり小さくなる
・何度も繰返し使えるかは疑問
それでは順に保冷剤を使ってみた様子をお話ししてゆきます。
保冷剤の中身
保冷剤は高吸収性ポリーマーと呼ばれる材料が水分を抱え込んでいるジェル状の物です。
高吸収性ポリマーは水分がないと粉状ですが、水を含むと分子のつながりが網の様に広がり水分を抱え込みます。
どれだけ水分を吸収するかと言えば、粉状の重さの100倍以上の水を吸収することができます。
例えば10gの高吸収ポリマーはペットボトル1本の水を吸収できることになります。
この吸収性から保冷剤以外にも紙おむつに使われていることで有名です。
保冷剤の種類を確認
アロマで使うには保冷剤の封を切って中身を取り出すことになります。
この時確認することがあります。
保冷剤は先にお話しした高吸収性ポリマータイプを使います。
保冷剤の中には中身がただの水のタイプもあります。
常温の保冷剤をつまんでみてください。
まったく弾力がなければ中味はただの水ですからアロマでは使えません。
一方弾力があれば中味は高吸収ポリマーなのでその保冷剤を使います。
保冷剤の変化
☆水分が抜けてゆく保冷剤
これは結構びっくりしました。
保冷剤は小袋に入っていますから普通の使い方だと何度も使えます。
ですが袋から出すと、高吸収ポリマーに抱え込まれていた水分が徐々に蒸発してゆきます。
そのため外に出された保冷剤は日に日に小さくなってゆきます。
4日目くらいにはえっ!と言うくらい小さくなります。
写真の撮り方が見難くて申し訳ないです(-_-)
お店でもらった保冷剤一袋を開封した中身の推移ですが、数字は重さでグラムです。
見て頂くとお分かりの様にどんどん水分が飛び小さくなってゆきます。
そして右下の5日後には一部固まりになり始めているのがお分かりだと思います。
ただ実際に使う時には3袋くらいカップに入れますので空気に触れる表面積はこの写真ほど広くなく、ここまで極端に小さくなることはありません。
保冷剤3袋をカップに入れて使った場合、一週間くらいは十分使える量が残っています。
☆復活する保冷剤
保冷剤が小さくなる理由は先ほどお話しした通り抱え込んでいた水分が蒸発するためです。
理由が単純ですので水を足すと小一時間で元の状態に戻ります。
下の写真は上の写真の5日目の保冷剤に水を足したものです。
これも写真が見難くて申し訳ないです(-_-)
ただ水を足しただけで形を整えていないのですが、水玉や水が溢れていないのがお分かりでしょうか(汗)
水は完全に保冷剤に吸収されています。
ですので、小さくなれば水を足すことで何度も使えるかもしれません。
ただ水道水を足していると不純物が混ざりますので長く使っているとカビが生える可能性があります。
しかもアロマで化粧水を作った場合のようにキャップ付きの小瓶で密封されているわけではなく、常にオープン状態ですので、なおさらカビが生えるリスクがあります。
アロマストーンは水を使いませんのでその様な心配はないのですが。。。
管理人はかびを恐れてこれまで水を足して何度も繰り返し保冷剤を使ったことはありません。
一度梅雨から夏にかけて一番危ない時期に試すことができましたらまた改めてご報告致します。
アロマで使ってみました
写真の保冷剤はお惣菜屋さんでもらった保冷剤3袋分です。
ここに精油を5滴垂らしてみました。
☆片手が届く範囲に置きました
アロマストーンの代わりですから部屋全体に香りを漂わせるわけではありません。
自分の周りの限られた範囲での使用となります。
そこでPC作業のお供に片手が届く範囲に置いてみました。
ラベンダーの精油を使ったのですがいい感じで香りが漂います。
特に窓から風が入ってきた時に香る感じはとても良いものです。
夏場冬場は窓を開けれないですが室内機の風がその代わりをしてくれます。
アロマストーンと同じでいつも香りが漂っているというより気が付けば、もしくは自分の周りの空気が動いた時に香りを感じます。
☆閉ざされた空間での使用
リビングでの使用は自分の近くに置いて香りを楽しむことになります。
ですがトイレの様に小さな空間では雰囲気がガラッと変わります。
その香りの効果は抜群です。
リビングでの使用と比較するため同じく5滴の精油を垂らしトイレに置いてみました。
さすがは精油と言ったところでとても良い香りが空間に広がります。
言葉で表現するのは難しいのですが、合成原料の香料とは明らかに異なる柔らかく優しい香りです。
しかも狭い空間のため香りがとても長持ちします。
精油を5滴使ったのでトイレには少し量が多いのですが、少なくとも4日間は香りを楽しめます。
さすがに市販のトイレ芳香剤のように香りは長持ちしませんが。。
ですが植物天然素材の精油(エッセンシャルオイル)と合成香料の違いがはっきりと分かりますので機会があれば一度お試しになってください。
アロマストーンとの違い
保冷剤を使ってもアロマストーンと全く同じ様に使えます。
冷蔵庫に保冷剤が溜まっているのならお勧めです。
☆香りの持続時間
あとご興味があるのは香りの持ちだと思います。
これはアロマストーンよりも少し香りが長持ちします。
アロマストーンにも5滴の精油を垂らし比べてみました。
アロマストーンは一日経つと香りがほとんど消えてかかっているのですが、保冷剤は翌日でも少し香りが残っています。
鼻を近づけるとどちらも香るのですが、離して置くとアロマストーンに比べ保冷剤の方は少し香りがします。
圧倒的な差ではないのですが、香りの持続性では保冷剤の方が日を跨いで香りがすることより、少し効果が長持ちします。
☆香り分子の蒸発について
保冷剤はアロマストーンと同じ様に使えるのですが、香り分子が蒸発するそのメカニズムは少し異なります。
アロマストーンは精油を吸収するだけです。
ちょうどテッシュペーパーに精油を垂らすのと同じです。
あとは香り分子が自力で蒸発し私達の嗅覚がそれを捕まえ香りを楽しみます。
そのため精油がアロマストーンの奥に染み込むと、時間が経ちアロマストーンそのものには香りが残るものの周りに香りが漂うほどではない、ということになります。
一方保冷剤の正体はほとんどが水分です。
そのため香り分子は水分の蒸発にも助けられ空気中に漂うこととなります。
しかも上の写真でお分かりのように保冷剤からは結構な勢いで水分が蒸発します。
この点がアロマストーンと異なるところです。
香り分子がアロマストーンの中に少しとどまるのに対し、保冷剤の場合は水の蒸発にうながされる様に香り分子も蒸発してゆきます。
ですので大きな差ではないものの短期間では精油を全て使い切らないアロマストーンより効率的に精油を使うことになります。
これがアロマストーンより少し香りが長持ちすることに繋がっています。
部屋全体をカバーするにはアロマストーンと同じで力不足ですが、デスクやテーブルで色々な作業をされる時、そばに置くといい香りが漂います。
たまった保冷剤がおありでしたら一度アロマストーンの代わりにお試しください。
・保冷剤の中身はアロマストーンの代わりになります
・アロマストーンよりも少し香りが長持ちします
・保冷剤は水を足すと繰り返し使えますが、かびが生えるリスクがありますのであまりお勧めできません