【美味しく食べるには嗅覚を鍛えましょう】食は味覚だけでは楽しめません

食とアロマ
ドイツ ハイデルベルクの城内
ドイツ ハイデルベルク城

タイトルをご覧になり、「嗅覚」ではなく「味覚」では?
と思われましたか

いえいえ食は味覚だけでは不十分です
むしろ嗅覚の方が食には大切なくらいです
そこで今回は嗅覚神経を鍛えて下さい、と言うお話です

味わいは味覚の専売特許ではありません

料理を美味しく味わえるのはもちろん味覚があってこそです
味は舌で感じるので当たり前でしょ。。

と、普通は思いますよね
ですが実際には嗅覚の役割も大きいのです。

料理の美味しさを感じているのは脳神経です
そして脳神経に信号を送っているのは舌だけではありません
食事の時には嗅覚からも香りの信号が送られています

むしろ嗅覚からの信号の方が舌からの信号よりも重みがあります
なかなか信じがたいことですが。。

鼻をつまんで食事をすると

鼻をつまんでから何か食べてみてください

甘い、辛い、酸っぱい、などは分かると思います
ですが、それが何の食べ物かいまいちはっきりしないのでは?

味覚は味の種類を区別することはできます
ですが食べ物全体の味わいまでは示してくれません

それが証拠に、つまんでいた手を放してください
一気に食べ物に味わいが戻ってくると思います
もちろん何の食べ物かも分かります

美味しく料理を味わおうとすると味覚だけではなく嗅覚が必要です
特に人は他の動物が出来ないレベルで味覚と嗅覚を同時に働かせることができます

これが食べ物に味わいをもたらす理由です
単に甘い、辛い、酸っぱいが分かる事と味わいは別次元です

それについては別のコラムでご紹介していますので、そちらをご参考にされてください

嗅覚神経は生まれ変わります

元々脳神経は生まれ変わらず減ってゆくだけ、と長い間言われてきました
お医者さんの間では「脳神経が再生する」と言おうものなら、笑われ白い目で見られる雰囲気が、かつてはあったそうです(笑)かなり昔の話ですが。。。
ですが近年では生まれ変わる脳神経が認められています

例えば記憶を担当する海馬(かいば)などはその一例です
イギリスのタクシードライバーの海馬が普通の人より大きいのは、訓練と日常でよく使うことが原因と考えられています
遺伝の話ではなく、後から大きくなったと考えられるからです

そこで嗅覚神経です
嗅覚神経も生まれ変われる神経です
ですので鍛えることができるのです

経験が嗅覚神経を鍛えます

食事の際、その香りと味は脳神経に伝わります
その時の印象が脳神経に刻まれます
料理の色々な情報が総合的に脳で判断され、記憶として残ります

ですので美味しく料理を頂くには色々な料理の情報をしっかりと嗅覚も使い味わうことがポイントですその経験が嗅覚神経を鍛え食事の際にその効果を発揮してくれます

料理を美味しく頂くのは味覚だけの作業ではありません
むしろ嗅覚の情報の方が脳の記憶にある味わいを引き出してくれる役目を果たしてくれます
嗅覚神経を生まれ変わらせるように鍛え、料理をより美味しく味わってください

普段からアロマで嗅覚を意識して働かせることも、食事を味わい楽しむことにつながりますよ。

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