【精油(エッセンシャルオイル)が思った香りと違う】一回で判断せず、色々と試されると「あり」に変わるかもしれません

アロマの選択
羊に注意
羊に注意 英国湖水地方にて

精油(エッセンシャルオイル)は多くの種類があります
よく出てくる種類だけでも30種類以上はあります

興味がある精油の香りを確認したものの、何かイメージと違う、と思われることがあると思います
特に、生花や果物の香りのイメージがあると同じ花の精油なのに、あれ?と思われることがあるかもしれません

そのようなイメージの違いはどこからくるのでしょう

香りがイメージと違う・・

期待していたのに、実際に精油の香りがイメージと違っているとがっかりしますね
美味しいと聞いて食べてみたけど、、、のがっかり感と同じでしょうか

香りは食事と同じで個人の好みがはっきりと出ます
とは言うものの、個人の好みとは直接関係なさそうなケースもあります

・精油の説明文がしっくりこない
・精油の香りが濃い
・抽出中に香り成分が一部消える
・メーカーによってバラツキがある

たとえばこれらのケースでは、別の機会に改めて香りを試すと印象が変わったりします
ですので興味を持たれた精油については、1回で判断されるのではなく、色々なメーカーの商品を試される事をお勧めします

では、色々と試されることをお勧めする理由を順にお話し致します。

香りを言葉に表すのは難しい

皆さんがアロマに関心をもたれると、どんな精油があるのだろう、とまずは調べてみられると思います
当然それぞれの精油の香りがどの様な香りなのか説明があります

ところが香りの説明はとても難しいです。
そもそも香りを表す言葉があまりありません。
言葉がない、というのは自分が感じていることを相手に伝えられない、ということです
つまり相手とイメージを共有できないのです

香りの説明が何かあっても、それを読んで感じるイメージは人によって大きな差になっている可能性があります
このように、香りを実際に確認する前からイメージにズレが生じている可能性があります

特に期待値が高い状態で香りを試すと、前もって調べていた情報と違った場合ガッカリ感が強くなります。
これなども、情報が違っていたと言うよりも香りの説明が難しく十分にイメージが伝わっていなかった可能性があります。

香りの濃さは影響が大きいです

香りの濃さはとても重要なポイントです

犬やその他の動物に比べると、人間の嗅覚は劣っている、と言われます
確かに犬は人の100万倍もの種類の匂いを区別することができると言われてます
それでも人の嗅覚の性能は優れものです

嗅覚はとても繊細な違いを区別します

人の嗅覚は、おおよそ1万種類くらいまでの香りを区別することができます
しかも香りの世界は100万分の1の濃さ(PPM)の世界です
100万分の1と言われてもピンとこないですよね
話が長くなりますのでここでは、嗅覚はとにかく僅かな香りもキャッチできるとだけお伝えしておきます。

詳しくは別のコラムでお話しておりますのでご参照ください。

人の嗅覚はそれだけ繊細な匂いセンサーを持っています。
しかも匂いの濃さの違いも区別します
匂いの濃淡によって、その匂いの元に近いのか遠いのかキョリ感をつかむことができます。

香りの濃さで全く違う匂いに

ただ厄介なのは、濃さによって違う種類の様に感じる場合があることです

一番有名なのはジャスミンの香りです
ジャスミンはその甘い香りが特徴的でとても人気のある香りです
特に女性にはローズと並びフローラル系として双璧をなす香りです

ところが香りが濃くなると、糞尿の匂いとなります
その原因成分はインドールと呼ばれています

精油は香り成分を抽出した結果なので当然原液は濃いです
ジャスミンほど極端ではなくても、精油の香りが濃すぎてイメージと違う、というケースもあります

精油の抽出途中で消える香り成分

香り成分の中には結構デリケートな種類があります
おなじみ熱、光がきっかけで傷つきます

精油の抽出は、水蒸気が使われることがほとんどです
植物の花、草、茎などに含まれる香り成分を水蒸気に絡めて抽出する方法です
これだと100℃くらいまでに抑えられるので比較的穏やかな方法です

それでも熱で壊れたり、抽出できない成分はあります
たとえば花びらの香り成分はデリケートなので抽出には水蒸気ではなく揮発性の溶剤を使います
それでも完全に香り成分を抽出するのは難しいです

このように生花や果物、自然に育っている草木の香りと比べると、精油には一部香り成分が足りない場合があります
すると、自分が思っていたイメージと精油の香りは違う、となりそうです

精油は天然物なのでメーカーによる差も

精油は100%植物から抽出される天然素材です
つまりその元となる植物によって精油にバラツキがでます

年度ごとの天候の差
植物の品種や栽培されている地域の差
精油抽出技術の差

これらによってメーカー毎にどうしてもバラツキがでます
ちょうどワインの世界に似ています
なので違うメーカーの精油を試すと自分のイメージに合う場合があるかもしれません

店頭のテスト用小瓶には要注意

店頭ではテスト用の瓶が並んでいると思います
当然香りを確認するために試しますよね

キャップが毎回しっかりと閉められているのならまだいいですが、色々な方が手にとるのでどうしても酸化し精油の劣化は避けられないと思います
それは仕方ないとして、そのために興味があった精油なのにどうも印象が違った、というケースはあろうかと思います

ですがそれは本当のその精油の香りではないかもしれません。
特に柑橘系の香りは劣化がとても速いです
香り成分が軽いのですぐに空気とまざり酸化しやすいのです

どうもイメージが違うな、と思われたら店員さんにテスト用の小瓶の香りを確認してもらうのも一つの方法です

精油の劣化についてはこちらをご参考になさってください

香りはまずは1%をメドに

さてここまで自分が持っていたイメージと精油の香りが違う可能性をいくつか挙げてみました

・精油の説明文が漠然としている
・精油の香りが濃い
・抽出中に香り成分が一部消える
・メーカーによるバラツキ

単なる興味本位でお店で香りを確認し、ちょっとイメージが違う、と思った精油であればその精油とはあまり縁がなかったのだと思います。

ですが・・・

色々と調べその精油の効用に興味があったり
自然の中の元の植物の香りに興味があったり

するのなら、手間はかかりますがその精油を一度薄めて試さるのはいかがでしょう
薄める濃度はまずは1%程度をメドで。

ブレンドを試されるのもお勧めです

興味のある精油が残念ながらイメージと違うとガッカリしますね。

な~んだ・・と。

ですがそんな時は他の精油とのブレンドでもう一度別の機会で試されてください。
自分に合うのか合わないのか、が一番大切だと思いますので、イメージと違えばこだわる必要はないですからね。
しばらく頭の中に置かれて下さい。

何か別の自分のお気に入りの精油に出会えれば、それに気になっていた精油を少しブレンドされて下さい。

単独では「なし」の香りも他とブレンドすると「あり」に代わる例は多くあります
香水などはこの方法を使っていたりします

例えばパチュリと言うシソ科の葉より抽出する精油があります
このパチュリは香水業界では欠かせない香りです

ところがこの香りはほんと好き嫌いがはっきりと分かれます
むしろ苦手な方が多い香りかもしれません
特徴的なのでブレンドで使われます
すると香水全体の香りがまとまります

この様にイメージと違ってもブレンドするとイメージが大きく変わるかもしれません

ご自身のお気に入りを見つけて下さい

管理人がこのコラムをご紹介した理由は、せっかく興味を持たれた精油が今一違う、ということで縁がなくなるのは残念に思えるからです

管理人の個人的な感想では、アロマのお気に入りの香りは、食のスパイスやコーヒーの香りと同じではないかと思っています
またリピートしたくなる、ということです

お気に入りのアロマを見つけると結構ハマると思います
決して悪い意味で申し上げるのではなく、ハマる香りというのは脳神経の本能の部分に作用している、と言うことだと思います

つまり全身の体調管理に繋がる、特にメンタル面のケアーに一役買っている、ということだと思いますこの辺りのお話は以下をご参考になさってください

ご自身のイメージと異なるケースはあろうかと思いますが、ぜひご自身のお気に入りのアロマを見つけられてください

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