【柑橘系は果皮に香り成分があります】果皮を削ると爽やかな香りがさらに強まります。それはダイエット効果にも影響があります

食とアロマ
欧州ルクセンブルク・エイネン対岸
欧州ルクセンブルク エイネン(Ehnen)よりモーゼル川を望む

柑橘系の香りは人気があります。
あの爽やかな香りは一瞬で気持ちを動かします。

果実を絞ったジュースに香り成分が多く入っていると普通は思いますが、実は柑橘系のあの爽やかな香りは多くが外側の果皮の部分に含まれています
ですので料理で使う時はしぼり汁だけではなく果皮をすりおろすと、さらに香りが立ちます

果皮をすりおろし爽やかな香りで料理の味わいを深めてください。
そしてダイエット効果を期待するのなら香り成分がポイントですから、なおさら果皮をすりおろしてみてください。

柑橘系は果皮に香り成分があります

アロマで使うエッセンシャルオイル(精油)は植物の香り成分を抽出しています。

植物は香り成分を貯め、そして分泌する細胞を持っています。
油細胞(ゆさいぼう)と呼ばれています。

この油細胞の場所は植物によって異なります。
虫を寄せ付けないように葉に多く含むもの。
逆に虫を呼ぶために花びらに多く多く含むもの。

柑橘系は果実に虫が付かないように外側の果皮に多く含まれています。
柑橘系の油細胞は油嚢(ゆのう)もしくは油房(ゆぼう)と呼ばれています。

柑橘系エッセンシャルオイルは搾って抽出します

エッセンシャルオイル(精油)の多くは水蒸気を使って植物から抽出されます。
水蒸気を使う方法だと100℃までなので、比較的温度による香り成分の損傷は抑えることができます。

ですが柑橘系のエッセンシャルオイルを抽出する場合は水蒸気を使わない常温での抽出を行います。
果皮をローラーで圧搾して香り成分を取り出す圧搾法が使われます。
コールドプレスとも呼ばれます。

先ほどお話ししたように柑橘系は香り成分をためる油嚢が果皮に多く含まれていますので、熱の影響を受けず果皮を搾るこの抽出法は、柑橘系のエッセンシャルオイルには優しい方法となります。

果皮ごと料理に使ってみてください

レモンを切った時にとても爽やかな香りが立ちます。

これは果汁もそうですが、多くは果皮から香りが立っています。
ですので料理でレモンの香りを活かすのなら皮ごと使うのがお勧めです。
実際欧州ではレモンの皮をよくすりおろしています。

柑橘系の表皮は香りは良くても苦みが、、と思われる方もおられると思います。
あの苦みの多くは表皮内側の白い部分から来ます。
ですので、表皮外側を使われるとよいかと思います。

最後の仕上げに柑橘系の果汁を絞ってかけることが多いと思いますが、そこで果皮を一緒に少しすりおろしてみてください。
苦味も気にならず爽やかな香りをさらに楽しむことができると思います。

そう言えばお寿司屋さんで寿司ネタの上に最後にゆずの果皮をおろしで削ってかけてくれることがありますね。
香りもいいですし、緑の色合いも映えますね。

管理人はイギリスでよく口にするレモンカードオレンジマーマレードが好きです。
どちらも果皮をそのまま使っており、食べるたびに口の中で香りを感じます。

ラベンダー畑のみつばち

ダイエット効果なら果皮を削って下さい

おもしろいことに柑橘系のエッセンシャルオイルは人が食べる果実から抽出されるために、脳神経が食に関する情報だと分かるのか消化器官に働きかける種類が多いです。
そして多くの柑橘系の香りは食欲不振や消化器官の不調に働きかけてくれます。

確かに疲れている時でも柑橘系の爽やかな香りは、その果物を食べようかと思ってしまうので、実感としてお分かりになって頂けるかと思います。

グレープフルーツのヌートカノン

ところがグレープフルーツは他の柑橘系とは違う特徴的な香り成分を持っています。
ヌートカトンと呼ばれていますが、これが入っているおかげで我々は香りだけでグレープフルーツだと分かります。

しかも驚くことにヌートカトンはグレープフルーツの香り成分の中で1%にも満たない量しか含まれません。
まだ詳しい事は解明されていませんがラットによる動物実験より、このヌートカトンの働きが交感神経に作用し食欲を抑え体内エネルギーを燃焼させると考えられています。

ですのでグレープフルーツでダイエットを期待するのなら、果皮に入っている香り成分を引き出さないとあまり効果がないことになります。

果皮をすりおろしてダイエット効果を

一時グレープフルーツでダイエット、が流行っていましたね。

おそらく多くの方は、グレープフルーツの果肉を食べて果皮はそのまま捨てていたのではないかと思います。
香り成分が集まっている果皮から香りを引き出さないと効果も半減します。

しかも先ほどお話した通り、ポイントとなるヌートカトンは含有量が少ないです。
果肉と一緒に食べる、食べないは別としても果皮をすりおろし香り成分を十分に引き出した方が交感神経により働きかけることになります。

・柑橘系は果皮をすりおろして下さい
・料理の香りを高め味わいを深めます
・ダイエットも香り成分がポイントです

味わい深い料理と、消化器系へのサポートのために柑橘系は果皮を削ってみてください。

花とみつばち

なお、グレープフルーツがダイエット食材であることは以下のブログでもご紹介いたしております。
グレープフルーツのダイエット効果は交感神経を高め、食欲を抑えると同時に体内エネルギーを燃焼させるため、と上でご説明致しました。
実際、九州よりも東北地方の方がグレープフルーツの消費量が多い統計も下のブログでご紹介致しております。

ご参考になさってください。

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