【アロマで運動するとそのあと爽快です】アロマは動きながらでも効果があります

「アロマ」と聞くと、普通はゆったりとした所で香りを楽しむイメージだと思います。
あるいは、仕事や勉強の集中力を高めるために机で使うイメージかもしれません。
いづれにせよ、アロマは「動」ではなく「静」のイメージだと思います。

ですがアロマはゆったりしている時だけではなく、軽い運動をしている時でもその効果を発揮します。
ラジオ体操をしながらアロマ芳香浴をすると、その後のリラックス度が高まった、という検証結果が論文で報告されています。
体を動かし、その後リラックス感を得られるなんていいと思いませんか ^^!

今回は運動とアロマ効果の報告についてご紹介致します。

体を動かしながらもアロマは働きます

アロマを使う時はどちらかと言えばリラックス効果を期待するケースが多いと思います。
なので体を動かしながらアロマを使う事はまれです。
ヨガのようなケースはアロマも一緒に使うことはあるのですが。。。

今回ご紹介する論文は、アロマ芳香浴の中でラジオ体操を行いその後のリラックス効果を調べた検証報告です。

結果は運動後のリラックス感が高かったそうです。
しかも感覚的な結果だけではなく、体を休める副交感神経が優位になっていたことも確認されました。さらにその効果は運動終了後2分後には現れています。

ラジオ体操とペパーミント芳香浴

検証方法は次の通りです。

もう少し詳しく書き足すと、
対象者の平均年齢は21.5歳です
精油は体操の5分前からディフューザーを作動させているので、部屋全体に拡散されています。
対象者は体操の間だけ部屋に入りますので約3分程度の体操と芳香浴です。
精油は100mlの水に3滴ほど使っていますので、0.15％の濃さでディフューザーに入れています。

こうしてラジオ体操後のリラックス度をチェックしたところ、アロマなしの体操よりも明らかにリラックス度が高かったそうです。

運動とアロマの効果

結果を簡単にまとめると次の通りです。

副交感神経はリラックス状態で優位になる神経ですが、アロマと共に体操をした対象者は体操後に副交感神経が優位になっています。
ちなみに副交感神経の状態チェックは心電図をとって調べるそうです。

体操が終わり1分後は、体が活動状態である交感神経の方がまだ優位です。
ですが2分後にはリラックスモードの副交感神経が優位になっています。

一方、アロマなしで体操をしたグループは、体操終了後の交感神経の状態が０に近づくものの副交感神経が優位になることはありませんでした。
これに比べアロマの中で体操をしたグループは4分後まで副交感神経が優位でした。

この違いは対象者自身のリラックス感の感じ方の差にも表れています。
アロマを使ったグループは体操後のリラックス感を実際に感じたにもかかわらず、一方のアロマを使わなかったグループはほとんど体操後のリラックス感を感じていませんでした。

アロマなしでは得られなかったリラックス感が、約3分間の（体操＋アロマ芳香浴）で約4分弱のリラックス感を得られたわけです。

使った精油（エッセンシャルオイル）も3滴程度ですから、通常のアロマ芳香浴と同じ程度で自宅の部屋でも軽く体を動かしながらその後リラックス効果を得られそうです。

ペパーミントの効果

今回使われたペパーミントの効用は、気分の落ち込みをやわらげたり、頭がぼんやりする時にスキッとさせたり、と体を目覚めさせることです。
ですので、今回の報告のようなリラックス効果は普段の使い方ではあまり期待されていません。
どうしてペパーミントと体操でリラックス効果が生まれたのでしょう。

論文によると運動後の達成感やスッキリ感は、運動中の活動モードが平常モードに回復するそのクールダウンがもたらすと考えられているそうです。
登った坂道を自転車でくだってゆくような爽快感の様なものでしょうか（笑）

体操中にペパーミントの芳香浴を行うことで、普通よりも体がより活動モードとなり、それだけ回復モードの時に副交感神経がより働くのではないか、と論文では考察されています。
ですので、ペパーミントがリラックス感をもたらしたと言うより、体操中により効果的に活動モードに導いたため結果的に普通よりもリラックス感をもたらした、との見立てです。

断言するにはまだ検証が必要のようですが今回は次の点が確認されました。

今回は運動をしながらのアロマ芳香浴が効果あるのか検証した論文をご紹介致しました。
結果はリラックス効果があった、とのことでした。
アロマはゆったりくつろぎながらはもちろんですが、少し動きながらでも効果は見込めそうです。