【アロマは無水エタノール?消毒用エタノール?】違いはあるのでしょうか?

アロマを使う
モーゼル川沿いのシェンゲンのブドウ畑
欧州ルクセンブルク シェンゲンのブドウ畑

エッセンシャルオイルを薄めるにはエタノールを使います。
ところがドラッグストアーに入ると無水や消毒用など種類がありますね。
さて、どっちだろう?
どっちもエタノールって書いてあるけど違いは何だろう?
と手が止まるかもしれませんね。

今回はエタノールの種類の違いとアロマで使うエタノールについてお話します。
その流れで最後に化粧水の作り方も載せておきました。
とても簡単で使い心地が良く、超お勧めですので一度お試しになってください。

エッセンシャルオイルを溶かすエタノール

エッセンシャルオイルはオイルと名前は付いていますが、正確にはオイルではありません。
ですがほぼオイルと同じ様な性質で水には溶けません。
またエッセンシャルオイルの原液は刺激が強いので直接肌に付けることはできません。
ですのでエッセンシャルオイルを薄めて使う際には水以外の溶剤を使います。

エッセンシャルオイルの溶剤

エッセンシャルオイルを溶かす溶剤は、植物油であったりエタノールであったりします。
植物油は肌に直接塗るトリートメントで使います。
一方のエタノールは一旦溶かしたエッセンシャルオイルを更に水で薄め、化粧水やスプレーとして使います。

エタノールの種類の違い

店頭で見かけるエタノールはたいてい無水エタノールか消毒用エタノールだと思います。
この違いは濃度の違いです。中の成分の違いではありません。

無水エタノール  ⇒ とても濃い(99%以上)
消毒用エタノール ⇒ 若干薄い(80%前後程度)

エタノールは細菌を不活性化する作用がありますから濃度の高い無水エタノールの方が消毒効果は高いように思えますね。
ですが、エタノールは非常に蒸発が早いのです。なので濃度が高いと細菌に十分に働きかける前に蒸発していまうのです。
そのため消毒用は水分量を多くし、エタノールの蒸発を遅らせ消毒効果を高めているのです。

ちなみにもし店頭で「エタノール」を見かけられたら、それは無水エタノールと消毒用エタノールの間の濃度で95%前後の濃度です。

アロマでは無水エタノールです

ではアロマではどのエタノールを使うのでしょう。
アロマで使うエタノールは無水エタノールです
それはエッセンシャルオイルを完全に溶かすためです。

先ほどお話した通り、エッセンシャルオイルは水には溶けません
ですので出来るだけ水分含有量が少ない方がムラなくエッセンシャルオイルを溶かすことができます。

ではもし消毒用エタノールを使ったらどうなるのでしょうか
消毒用エタノールは全体の2割以上が水分なのでエッセンシャルオイルの溶け方にムラができます。
実際に溶かして光にかざすと、ほんとに小さな細かい玉がところどころ浮かんでいるのが分かります。

細かな玉は溶けなかったエッセンシャルオイルです。
化粧水にせよスプレーにせよ、エッセンシャルオイルのダマの部分がところどころできることになります。

もちろん消毒用を使ったからと言って中で別の化学変化があったりするわけではなく、仕上がりのクオリティの問題です。

無水エタノールを使う時の注意

無水エタノールは濃度が高いので蒸発が早いです。
ですのでエッセンシャルオイルを溶かした後は直ぐに水を加えてエッセンシャルオイルを程度な濃度にまで薄める必要があります。
もちろん無水エタノールの容器のキャップはきちんと直ぐに締めることです。

また刺激が強いのであまり直接肌に付けないように注意が必要です。
エタノールは水分を吸収して蒸発しますので、肌には良くないですね。
コロナでビルのあちらこちらで消毒用エタノールを見かけますが、もうお分かりの通り2割以上水分を混ぜて薄めてあります。
それでも手に付けたあと、すぐに乾くのがお分かりだと思います。

ラベンダーにとまるみつばち

自分好みの化粧水作は超お勧めです

今回は無水エタノールでエッセンシャルオイルを溶かし、水を加えて化粧水を作る手順をご紹介致します。

材料

エッセンシャルオイル   2~3滴
無水エタノール      2ml
精製水(蒸留水、水道水) 15ml

水はできれば不純物が入っていない精製水や蒸留水がお勧めですが、水道水でも大丈夫です。
メーカーが作る化粧水と違い防腐剤を使わないので、できるだけ不純物が入っていない方が良い、というレベルです。

エッセンシャルオイルはご自身が気に入っておられる香りを1種類でも2種類でもお使いください。
1滴はおおよそ0.05mlですので、このレシピだとエッセンシャルオイルの濃度は約0.6%程度です。
エッセンシャルオイルを3滴にしても濃度は1%を切りますので肌に付けるには安心です。

作り方

まずよく洗った容器に無水エタノールとエッセンシャルオイルを入れます。
その後、用意した水を入れて完成です。

できた溶液を遮光性のガラス瓶に入れてしっかりとキャップを閉めます。
防腐剤が入っていませんので1か月以内を目途に使い切ってください。

エッセンシャルオイル入りの化粧水
管理人の化粧水

皆さんはコロナで普通にエタノールを手に付けておられると思いますし、水道水も日常的に顔や手を洗うのに使っておられると思います。
それに植物成分100%の天然エッセンシャルオイルを使うだけですので、安心して肌につけて頂けます。

管理人はフランキンセンスゼラニウムを混ぜて作っています。
手を洗った後につけたりするのですが、使うたびにとても良い香りが漂うので満足度はとても高いです。

お気に入りの香りをお持ちの方は、ぜひ一度お試しになってください。
ポイントは少量作り早く使い切ることですが、ほんとおすすめです。

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