アロマの選択に迷った時
種類が多くてどれを選べば良いのか分からない?
どんな効果があるかも分からないし。。。
これが良さそうだけどもっと別に自分に合うものがありそう。。
と、アロマの選択は迷いますよね。
精油の種類は多いですからね。
しかも市販の商品は多くがブレンドされているのでなおさらです。
ですが、アロマはグループに分けると分かりやすいです。
ここではまず2つのグループ分けをご紹介します。
アロマを選ぶ時とても役立ちますよ。
1.香りの系統でグルーピング
香りの系統でグループ分けをすると、かなり特徴をつかむことができます。
もちろん大雑把ではあるのですが、同じグループの精油は大体同じような効果を持っています。
ですので、このグルーピングを覚えておくと自分が期待するアロマの効果を楽しめます。
まずはもっとも直観的で感覚的に理解しやすい簡単な4つに分けたグルーピングをご紹介します。
① 柑橘系
② フローラル系
③ ハーブ系
④ グリーン・ウッディ系
もちろん全ての精油をこの様にグルーピングできるわけではありません。
多くの場合、もう少し細かく7~8グループ前後のグルーピングが紹介されると思います。
ですがよく見かける代表的な精油は大体この様な4つのグループのどれかにあてはまります。
① 柑橘系
気持ちを切り替えリフレッシュしてくれる
まずはこのグループです。
一番わかりやすいグループです。
香りの世界は残念ながら表現に共通の言葉があまりありません。
自分が感じた香りと同じイメージを相手に持ってもらえるように表現できない、と言うことです。
ですが唯一この柑橘系のグループだけは自分が感じた感覚を相手と共有できるグループです。
レモン、オレンジ、グレープフルーツなど、とても身近なグループです。
なので誰もが食べたことがあり、香りも共有できています。
アロマの効果もとても分かりやすいです。
何と言ってもその爽やかさです。
一瞬で気持ちに清涼感が届きます。
それが気分転換やリフレッシュに繋がります。
代表的な精油は次の通りです。
レモン オレンジ グレープフルーツ ベルガモット など
② フローラル系
落ち込みから救ってくれ元気をもらえる
華やかな気分になる
その名の通り花のとても良い香りをもたらしてくれます。
華やかで甘い香りが特徴ですが、それが元気をもたらしてくれます。
この香りをかぐと思わず笑顔になります。
疲れた時にちょっと甘いものを口にするとホッとする感覚に似ています。
香水の原料にも好んで使われるグループです。
なかなか抽出できる量が少なく高価になりがちです。
中世ヨーロッパでは貴族クラスしか楽しめなかったアロマです。
ですのでアロマの天然素材としては今でもそれなりの価格です。
ローズやジャスミンは同じような香りを持つ別の天然素材のアロマが使われたりします。
一方香水の原料としては合成素材が使われることがほとんどです。
代表的な精油は以下の通りです。
特に最初の3種類はとても人気のある香りです。
ローズ ジャスミン ネロリ イランイラン など
③ ハーブ系
気持ちを落ち着かせてくれる
リラックスさせてくれる
アロマを代表するグループです。
アロマと言えばこのグループを思い浮かべる方も多いのではないでしょうか。
やはりラベンダーの存在が大きいですね。
フローラル系の華やかさに比べ落ち着いた香りを運んでくれます。
少し葉の香りが混ざることが気持ちをほぐしてくれます。
アロマと言えばリラックス効果をイメージされる方も多いと思います。
まさにこのグループはリラックス効果をもたらす種類が多いです。
一方で葉の香りがとても特徴的な種類もあります。
割と柑橘系にも似たすっきりとした香りです。
ペパーミントやレモングラスが代表的ですが、ストレスを抱えている時に気持ちのガス抜きをサポートしてくれます。
代表的な精油は以下の通りです。
ラベンダー カモミール ペパーミント レモングラス など
④ グリーン・ウッディ系
メンタル面のケアーで安心感を
深い落ち込みにも
このグループはあまり種類は多くありません。
また、なじみのない方が多いかもしれません。
ですが結構個性的なアロマがそろっています。
これまでご紹介したグループは、爽やかであったり柔らかいトーンの香りです。
フローラル系・ハーブ系は風にそよぐ様なふわっとしたトーンです。
それに比べこのグループは重く濃いトーンの香りが多いです。
大地に根を張ったドーンと重く少し湿り気も帯びたような香りです。
大きな樹木や少し湿った森林の中のイメージです。
もちろん全ての種類がそうではありません。
中にはとても甘い香りを運ぶ種類もありますがローズなどと違い、とても濃厚で自己主張をする香りの強さです。
わざわざその様な重い香りを試さなくても、と思われますか(笑)
ところがこのグループは弱ったメンタルにじわーと効いてくる香りです。
まさに地に足のついた気持ちを支えてくれるような落ち着きをもたらしてくれます。
例えばこのグループの代表的アロマにサンダルウッドがあります。
日本では白檀(びゃくだん)と呼ばれています。
そうです。お香に使われる素材です。
神社仏閣に踏み込んだ時に感じる重みと静けさをもたらす香りです。
このグループはアロマのブレンドでは香りを締める役割を果たします。
代表的な精油は以下の通りです。
サンダルウッド パチュリ ベチバー ベンゾイン など
2.香りの持続時間でグルーピング
アロマの選択の時、覚えておくと役に立つもう一つのグルーピングです。
香りの持続時間で3つのグループに分けるグルーピングです。
・トップノート:一瞬で香り早く消える
・ミドルノート:トップとベースの中間
・ベースノート:立上りは遅いが長く香る
アロマの種類はその香りの持続時間から3つのグループに分類されています。
3つのグループは上から順に持続時間が長くなってゆきます。
香りの系統と持続時間の関係
実は先ほどご紹介した、香りの系統によるグルーピングとこの持続時間のグルーピングは割と関係があります。
トップ、ミドル、ベースの各グループに香りの系統がおおよそ振り分けられます。
・トップノート
▷ 柑橘系
気持ちを切り替えリフレッシュ
・ミドルノート
▷ フローラル・ハーブ系
気持ちが落ち着きリラックス
・ベースノート
▷ グリーン・ウッディ系
メンタルケアーで安心感
つまりアロマのおおよその傾向として香りの持続時間が
短いと気持ちをリフレッシュする効果
長いとじわーっとリラックスする効果
をもたらす傾向が強くなります。
簡単に持続時間と香りの系統をまとめてみます。
香りの特徴 | 具体例 | |
トップノート | 柑橘系の爽やかな香り | レモン、オレンジ |
ミドルノート | フローラル、ハーブ系の柔らかい香り | ラベンダー、ローズ |
ベースノート | 森林、大地を思わせる落ち着いた香り | サンダルウッド |
香りの持続時間とアロマ効果
トップノートは柑橘系が多く、その爽やかさが目を覚ませたり、元気をもたらしたりします。
つまり体を前向きな方向に進めてくれます。
ミドルノートのフローラル系は幸福感をハーブ系は安らぎをもたらします。
もっとも種類の多いグループですからアロマの効果も幅広いです。
ですが基本は自律神経のバランスを取ってくれる効果です。
例えばストレスがかかりテンションが上がっている時は自律神経を抑制する方向に
つまり落ち着きや癒しをもたらします。
その安らぎの延長には痛みを和らげる作用も含まれます。
一方テンションが下がっている時は自律神経を活性化させる方向に
つまり前向きな気持ちや集中力をもたらします。
元気が出たり、癒しになったりと、
なんだか都合が良すぎない?
と思われたかもしれませんね(笑)
ですがポイントは自律神経のバランスを取ることです。
アロマと自律神経のお話はアロマの効果のページでご紹介致しておりますのでそちらをご参考になさってください
そして最後はベースノートです。
数はさほど多くはありません。
全般的にどっしりとした大地を思わせるような少し湿った香りを伴います。
ちょうど森の中に入った時に感じる雰囲気に似ています。
ミドルノートから更に香りが続きますのでリラックスした安心感をもたらしてくれます。
アロマの効果と持続時間の関係
アロマの効果と持続時間の関係をイラストにすると次のようになります。
ポイントは3種類のノートそれぞれで効果がおおよそ決まることです。
自律神経とアロマの関係
3種類のノートが持つ作用の特徴は、人の体への作用として理にかなっているところがあります。
目を覚まさせるような強い刺激が長く続くのは体への負担が大きいですね。
一方リラックスさせる作用はゆっくりと長続きする方が体には嬉しいですね。
香りの持続時間を意識すると、ちょうど体の都合に合わせるようにアロマを選ぶことができます。
体を目覚めさせたい時は暑いお湯にさっと、
リラックスさせたいときはぬるめのお湯で半身浴を長めに
これに近い感覚です。
そしてこのお話は自律神経の話へと繋がります。
普段のヒトの行動をコントロールしているのは自律神経です。
もちろん自律神経は脳からの指令を伝えてコントロールしています。
そして自律神経の作用の基本は
「緊張」と「弛緩」つまり「オン」と「オフ」です
なので自律神経に直接作用するアロマで
目を覚ますオンの効果を求めるパターンと
リラックスさせるオフを求めるパターン
を分けて考えるのは理にかなっているのですね。
アロマと自律神経のお話は以下をご参考になさってください。
「アロマの選択」カテゴリーではこの様なアロマの分類を中心にした記事を載せています。
ご参考頂ければご自身がイメージされているアロマをより具体的に迷わず選んで頂けると思います。
あとは実際に香りを試されて、ご自身の好みの香りかどうかを確認するだけです。