【ローズウォーターは人気です】高価なローズ精油の雰囲気を楽しめます

アロマを使う
ドイツ・バーデンバーデンの風景
ドイツ バーデンバーデン

多くの精油の中でもローズの精油はインパクトがあり、とても印象に残ります
もちろん他の精油もそれぞれに特徴はあり、それらの香りは柔らかくまさに癒し系の雰囲気を感じさせてくれます。

ですがローズの場合、パッと華やかさを感じることができ、自然と笑顔になるようなインパクトがあります。
女性に人気の精油ですが、男性の方も機会があれば是非試して頂きたい精油です。

とは言うものの、ローズの精油は最も高価なカテゴリーに属します。
購入はちょっと考えてしまう、という方も多いと思います。

そこでローズの香りを纏うローズウォーターを代わりに試して頂くのはお勧めです。
今回はローズウォーターがどうしてローズ精油の雰囲気を試しめるのかお話し致します。

ローズウォーターは蒸留水です

ローズウォーターは一言で言えば蒸留水です。

えっ!ただの蒸留水なの。
それだと単に合成香料のローズの香りを足しただけ?

と、がっかりされた方がおられるかもしれませんね。

いえいえ、ローズウォーターはローズの精油を作る時に副産物としてできる蒸留水です。
そしてその蒸留水にローズの香り成分が溶け込んでいるのです。

ですので、ローズの花びらに含まれる天然の香り成分の一部を楽しむことができるのです。
合成香料ではありません

ローズの精油は2種類あります

でもローズの精油って、水蒸気ではなく溶剤を使って抽出するのでは?
と思われた方も多いと思います。

ローズの精油は抽出方法によって2種類あります。
2種類の精油とは次の2つです。

・ローズアブソリュート
有機溶剤を使って精油を抽出

・ローズオットー
水蒸気にからめて精油を抽出

ローズに限らず花びらから精油を抽出する場合は水蒸気ではなく有機溶剤を使う場合がほとんどです。

ですがローズの場合、有機溶剤と水蒸気のそれぞれの抽出法で別の精油として商品化されています。
ローズウォーターは水蒸気を絡めて精油を抽出する際にできる副産物です。

ローズ精油の香り成分

ローズ精油の主な香り成分は次の通りです

ローズアブソリュートローズオットー
フェニルエチルアルコール約70%約2%弱
シトロネロール約10%約30%弱
ゲラニオール約5%約20%

もちろんこれら成分以外にも多くの香り成分が含まれています。
ここではローズの精油と言えば、と、よく出てくる成分を挙げています。

ここで特徴的なのは、フェニルエチルアルコールです。
2つの精油での含有量が全く異なります。

有機溶剤を使ったローズアブソリュートではほぼ7割を占める香り成分ですので、この精油の香りを決めてしまうほどの含有量です。

ところが水蒸気を使ったローズオットーではその香り成分のほとんどが消えています。
実はこのフェニルエチルアルコールは水に溶けます

まさにこの消えた香り成分であるフェニルエチルアルコールは水蒸気が冷えて蒸留水となった中に溶けてしまったのです。

バスケットのラベンダー

水蒸気蒸留法とは

精油の抽出はほとんどが水蒸気を使って行われます。
これを水蒸気蒸留法と呼んでいます。

原理はとてもシンプルです。
原料となる植物の葉や茎を大きなタンクに入れます。
植物を水に漬けるのではなくタンクの下から水蒸気を通します。
ちょうどシュウマイを蒸らす方法と同じです。

水蒸気蒸留法

水蒸気が植物の葉や茎を通る時、植物に溶け込んでいる香り成分を追い出す役目を果たします。

シュウマイの場合は水蒸気を全て外に逃しますが、精油の抽出では植物から立ち上がってくる水蒸気などを逃さないように冷却装置に導きます。
冷却装置で冷やされた水蒸気と香り成分は水滴となって回収されます。

基本的に精油は水に溶けませんので蒸留水の上に油の層のように浮かんでいます。

これでお分かりのように水蒸気蒸留法では精油の抽出では何も足さず水だけを使います
つまり抽出された精油は植物の天然素材です。

さてローズウォーターですが、先ほどお話しした通りローズの香りの7割を占めるフェニルエチルアルコールは水に溶けます。
普通は香り成分は水に溶けないのですが、この香り成分は例外です。

なのでローズの精油を水蒸気蒸留法で抽出した場合の蒸留水はとても良い香りがするのです。
しかも合成香料ではなく天然素材です。

ローズオットー以外の蒸留水

ここまでお話しすると、ローズ以外でも蒸留水は対象となった植物の良い香りがするのでは?と思われた方は多いと思います。
例えばラベンダーの蒸留水とか。

残念ながら香り成分の多くは水に溶けません。ですので例えばラベンダーの蒸留水でもあまり香りは立ちません。

水蒸気蒸留法が多く使われる理由は最大でも温度が100℃までで香り成分に優しいと言うこともありますが、精油が水に溶けないので大切な香り成分を蒸留水に逃さない、と言う点もあります。

ラベンダー畑のみつばち

ローズの精油の効用は幸福感です

ローズの精油は神経系に働きかけますのでメンタル系にはプラスです。

ですので効用として良く言われるのは幸福感をもたらす事です。
また精神的に大きく落ち込んでいる時には気持ちを癒す方向に気持ちを持ち上げてくれます

このローズの精油がもたらす素晴らしい効用である幸福感は、2種類の精油のどちらでももたらされます。
水蒸気を用いたローズオットーではその効用がなくなる、と言うわけではありませんのでご安心を。

確かにこの精油の香りはとても印象的で元気をもたらしてくれます
多くの女性の方々はこの香りを試された事があるのでは、と思いますが、おそらく男性の方々はほとんど試されたことがないと思います。

ですが男性の方々にも一度ぜひ試して頂きたい香りです。
アロマの精油に対するイメージが変わるかもしれません(^^)

化粧水として使うのが一般的です

ローズウォーターはほとんどの場合化粧水として販売されていると思います。
ですのでローズウォーターは精油の様にデフューザーで使う事は想定されていません。

化粧水として使われると良くお分かりだと思いますが、とても良い香りがします。
先ほどお話しした通り、ローズは幸福感をもたらす精油ですので、結構な満足感をもたらしてくれますよ。

まだローズウォーターを試されたことがなければ一度お試しになってください。
きっと満足度は高いと思います。

タイトルとURLをコピーしました