【アロマで人気のフランキンセンスとは?】フランキンセンスをご検討ならご一読ください

アロマの選択
東京高尾山の薬王院
東京 高尾山薬王院

フランキンセンスをご存知でしょうか。
爽やかさに森林の香り。さらに少しの甘さとスパイシーさを重ねた深みのある香りです。

ただインパクトのある香りではなくむしろ第一印象は ”ふ~ん” といった感じかもしれません。
それでも何度か使っていると癒しを感じられハマる人が多い香りです。

教会では昔から香として焚かれてきました。
キーワードは浄化です。
やはり気持ちが洗われるような癒しが昔から認められてきた香りなのだと思います。

今回はそんなアロマ愛好家に人気のあるフランキンセンスについてお話いたします。

香りのイメージ(全体像)
 ・イメージの全体感
 ・イメージの骨組み
 ・香りのインパクト
フランキンセンスの木
 ・フランキンセンスはバルサム調です
 ・バルサム調の香りが特徴です
フランキンセンスはお勧めです
◆ 【ご参考】フランキンセンスの香り成分
 ・①柑橘系(シトラス)の香り
 ・②森林系(ウッデイ)
 ・③花の香り(フローラル)
 ・④薬草系(ハーバル)

クリアーな深い癒し

他のエッセンシャルオイルに比べるとフランキンセンスはとても多くの香り成分を含みます
ですが決して複雑でまとまりのない香りではありません。

ではその香りとはどの様なものでしょう。
簡単な表現だとクリアーな深い癒しです。

繰り返しとなりますが、フランキンセンスはとても多くの香り成分を含んでいます。
なので簡単に表現するのはとても難しいです^^;

多くの香り成分が重なり、何か特徴的で全面に出る印象的な香りがあるわけではないのです。
全ての香りの角がとれ混ざり合い深みのある香りを感じます。

では深みのある香りとは何でしょう。
それは幾重にも重なる香りです。

奥蓼科の美しい景色

フランキンセンスの幾重にも重なる香りがどの様なイメージを連れて来るのでしょう。

まずトップノートとして最初に柑橘系や森林系の香りを感じます。
印象としてはクリーンな静けさのイメージがもたらされます。

フランキンセンスの森林系の香り成分は同時に軽い甘みをもたらす種類があります。
更にはフローラルハーブ系のラベンダーでお馴染みの香り成分であるリナロールが続いて花の甘さを運んできます。
これが温かみをもたらします。

そして結構重要な役割を果たすスパイシーな香り成分があります。
クリーンな透明感に少しの甘み。
これらを繋ぐ様に少し薬剤のようなスパイシーさが香り全体の深みをもたらします。

この少しのスパイシーさが柑橘系の単なる爽やかさだけで終わらせないポイントです。
このスパイシーさが甘さと共に教会や寺院で感じる深い静寂と神聖な雰囲気を連れてくるのだと思います。

花とみつばち

全体感としては強い印象をもたらすものではありません。
むしろ第一印象は「ふ~ん・・・よく分からないな・・」「色々言われるほどでもないかな・・」
くらいかもしれません(笑)

ですが何度か使っているうちに、じわじわとその安心感と癒しに包まれて行くイメージです。
幾つもの香りを感じさせるところが飽きを招かずその良さに引き込まれてゆくのだと思います。
それは多くの方がアロマに癒しを求めるそのニーズに応えてくれることにもなります。

さて順序が後になりましたが、それではこれだけ色々な香り成分を含んでいるフランキンセンスとはどのような植物なんでしょうか

フランキンセンスの木をご覧になられた方は少ないと思います。
オマーンソマリアの砂漠の荒涼とした土地に育つ木です。
厳しい環境で育つ植物ですからその生命力がエッセンシャルオイルにも活かされているのです。

フランキンセンス
フランキンセンス

強烈な太陽光にさらされ、おまけに水分も少ない過酷な土地で育つ木です。
それだけでも生命力の強さを感じさせます。

特に強い紫外線にさらされても樹皮を修復させる生命力は、そのまま化粧水トリートメントオイル、クリームに昔から使われ利用されています。

バルサムとは、樹木の幹や枝に切込みを入れて採取する樹液もしくは樹脂です。
樹脂は樹液から水分など揮発する成分が飛んだ部分です。

下の写真がフランキンセンスの樹脂です。
もとは白いのですが時間とともにこのような黄色や茶色に変色してゆきます。
もとの白さより乳香とも呼ばれます

フランキンセンスの樹脂
フランキンセンスの樹脂

香を焚く時はこの樹脂を焚きます
エッセンシャルオイルはこの樹脂に水蒸気を通し抽出いたします。

教会ではこの香を焚いたりしますが、邪気を払う意味合いがあり浄化の役目を担ってきました。
フランキンセンスは旧約聖書、新約聖書の両方に登場しています。
それだけ価値が認められてきたのでしょう。

ちなみにバルサム調はバルサム・レジン系と呼ばれることもあります。
レジンとは樹脂から抽出されるものを指します。

バルサム調の特徴としてフランキンセンスは少し甘さを感じます。
その甘さが優しさをもたらし暖かみを感じさせます。

元の樹液は植物が光合成で作った糖分を含んでいます
なので樹脂から抽出されるバルサム調は甘い香りがするのは当然かもしれないですね。
一般的なフルーツも樹液が植物内で運ばれてできたものです。

甘さだけではなく少し引き締まった香辛料のような香りもします。
甘さとスパイシーさのバランスから柑橘系やハーブ系に比べ、より深みを感じることができます。

ただ香りそのものはさほど強くありませんので強い印象を残すタイプではありません。
なおかつどちらかと言えば香りの分子が軽めでトップノートに近いので、割と早く香りが消えます。

最初はインパクトが弱くよく分からないな、、、という印象かもしれませんが何度か試しているとじんわりとその癒し効果に気が付かれると思います

ラベンダー畑の風景

今回は長くなりますのでフランキンセンスの効果については別のコラムでご紹介致しております。


派手さはない香りですが気が付くとハマって癒されるような香りです。
実際アロマの中では人気の香りです。

ぜひ皆さんもお試しになってください。

肌のアンチエイジング効果として化粧品にも使われたりしますので、トリートメントオイルや化粧水として使われるのもお勧めです。

沐浴ではなくトリートメントオイルや化粧水を作り使われると、使うたびに直接香りが届きますので満足感は高いですよ。

フランキンセンスの肌老化抑制についてはすぐ上でご紹介した別のコラムでご紹介しておりますのでそちらをご参考になさってください。

さて、ここから先はフランキンセンスの香り成分についてもう少し詳しくお知りになりたい方のための説明となります。
ここまでの説明で何となくフランキンセンスは良さそうだな、とのイメージを持って頂けると嬉しいです。
メインの話はここまでで、ここから先はご参考レベルです。

バスケットのラベンダー

エッセンシャルオイルは天然素材ですので、もとのフランキンセンスの産地や状態によってもちろん香り成分の種類や割合は少しづつ違ってきます。

ですが平均的にはこれら4つの大きなカテゴリーの香りを含みます。

① 柑橘系(シトラス)
② 森林系(ウッディ)
③ 花の香り(フローラル)
④ 薬草系(ハーバル)

香り成分割合(%)仲間
リモネン6~22柑橘系のすべて

もう柑橘系と言えばリモネンです。
全ての柑橘系エッセンシャルオイルにリモネンは含まれるほど柑橘系の香りを特徴つける香り成分です。

柑橘系の精油にはおおよそ50-90%程度の割合でリモネンは含まれます。
それに比べフランキンセンスは20%弱程度ですので、柑橘系ほど強いインパクトをもたらすわけではありません。

ですが爽やかさは十分に感じられます。
しかもトップノートと呼ばれる軽い香り分子ですので、最初にこの爽やかさを感じることになります。

香り成分割合(%)仲間
αピネン10~51サイプレス ジェニパーベリー
サビネン0~5.5ジェニパーベリー
テルピネン4-オール07ティートリー
Pシメン0~7.5ティートリー

森林浴をイメージさせるクリアーな澄んだ雰囲気をもたらす香りです。
単に木の香りと言うだけでなくハーブ系の様な少し草のような感じも混ざります。

フランキンセンスの香りは静寂と神聖な雰囲気もまといますが、それはこの森林浴系の香りが効いています。

これらの森林系は男性用化粧品にも使われる香り成分です。
特にサイプレスはαピネンを6割ほど含み森林浴をイメージさせるのでよく使われます。

またジェニパーベリージンの香り付けに欠かせないものです。

これらの香り分子も軽い物が多くトップノートです。
ですので相性の良い柑橘系の香りと合わさり、最初に爽やかさとクリアーな静寂のイメージをもたらします。

ラベンダー畑のみつばち
香り成分割合(%)仲間
リナロール0~5.4ラベンダー イランイラン ゼラニウム

フランキンセンスは最初の爽やかな感じに後から少し甘い香りが続きます。
それがこのリナロールです。

このリナロールは花から採取される多くのエッセンシャルオイルに含まれ花の甘い香りをもたらします。
ですがハーブ系の植物にも含まれ華やかな甘さと言うよりは少し柔らかい感じです。

リナロールを含む代表的なエッセンシャルオイルはラベンダーです。
フランキンセンスの甘さはローズのような強い花の甘さではなくバーブも感じさせる柔らかいイメージです。

先に森林系でお話したテルピネン4-オールなども少し甘い香りをもらします
甘い香りは気持ちを持ち上げますのでフランキンセンスは気持ちが弱っている時にも使われます。

香り成分割合(%)仲間
1.8シネオール0~1ユーカリプタス ペパーミント

この香りは結構ご存知の方が多いのではないかと思います。
特にユーカリプタスは約7割がこの1.8シネオールです。
呼吸器系薬剤としても使われ強い香りを放ちます。

沐浴をしようと高い温度のお湯にユーカリプタスを混ぜると強すぎてむせることがあります。
せいぜい50℃くらいのお湯で十分です。

この香りが少しスパイシーなイメージをもたらします。
この香り成分の割合は小さいですが、それでも爽やかさと甘さを繋ぎ何とも言えない深い雰囲気をもたらします。

香り成分の割合が小さくともしっかりと気持ちに働きかける点については別のコラムをご参考になさってください。

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