【肌に良いスキンケアー精油】スキンケアーにはどの精油が選ばれるのでしょう

アロマの選択
伊豆の河津桜
伊豆半島 河津の河津さくら

アロマでスキンケアーはできるのでしょうか。

もちろんアロマテラピーとしてスキンケアーの方法があります。
一つは化粧水を作る。
一つはトリートメントオイルを作る。
一つはクリームを作る。
一つはクレイパックを作る。
です。

もちろんどの方法でも精油(エッセンシャルオイル)を使います。
ではスキンケアーに効果のあるアロマ精油としてどれを選べばよいのでしょうか。

今回はスキンケアー効果のあるアロマ精油をご紹介致します。

◇ 精油をスキンケアーで使うとは
  ・精油を溶かして使う
  ・スキンケア―としてどう使う?
  ・決して精油を直接肌に塗らない

◇ 一般的な肌の手入れでお勧めの精油
  ・(真正)ラベンダー
  ・ゼラニウム
  ・パチュリ
◇ 肌の修復でお勧めの精油
  ・ローズ系
  ・フランキンセンス
  ・ネロリ
◇ 肌のトラブルにお勧めの精油
◇ アンチエイジング対策(番外編)
  ・糖化を抑える
  ・メラニンの活動を抑える
  ・文献の結論

なお、精油を溶かすキャリアオイルの選択については以下のコラムをご参考になさってください。

ラベンダーにとまるみつばち

精油に含まれる香り成分は細かい分子です。
この香り分子は水には溶けませんが、脂溶性でありアルコールにも溶けます。

ですので、精油をスキンケアーで使うには主に次の様な方法を使います。

化粧水:エタノール+グリセリン
トリートメントオイル:キャリアオイル
クリーム:キャリアオイル+ミツロウ

精油を溶かし肌に馴染みやすいリキッドやクリームとして使います。
香り分子がトリートメントオイルから皮膚の表皮内へと入り、スキンケアーの役目を果たすこととなります。

精油の種類によってもちろん効果はそれぞれですが、スキンケアーとしての使い方は大きく次の3つに分けることができます。

① 一般的な肌の手入れ
 肌を美しく保つ一般的な肌の手入れ向け

② 肌の修復に使う
 ①に比べ肌の状態が良くない場合に使われます。
 例えば、乾燥肌や加齢肌に向けてです。

③ 肌のトラブルに対して
 ①②に比べもう少し急性の症状がはっきりしているケースです。
 日焼けなどの炎症や殺菌などに使われます

精油ごとに効果はまちまちですが、おおよそこれら①~③のケースに当てはまります。

詳しくはこの後お話いたしますが、特に①でラベンダー、②でローズ、フランキンセンスは精油をスキンケアーとして使う最も典型的なパタンです。

精油は濃度が濃く、決して直接肌に塗るものではありません。
直接だと刺激が強く肌のトラブルを引き起こす可能性があります。

AEAJ(日本アロマ環境協会)のアドバイスでは精油濃度を1%程度までに抑えるように勧められています。

ちなみにトラブルのパタンは主に2つです。

① 皮膚刺激
 皮膚に炎症を起こす刺激です。
 かゆみや赤く腫れを引き起こします。

① 皮膚感作
 体の免疫機構に基づく反応です。
 これは①の皮膚刺激とは異なり結構やっかいです。
 一種のアレルギー症状で、残念ながら精油が抗原となってしまいます。

 抗原、つまり体が異物として認識してしまいます。
 そのため精油が体内に入ると抗体反応が起こり、炎症などが現れます。

精油原液の取り扱いにはお気を付けください。

奥蓼科の美しい景色

ラベンダー ゼラニウム パチュリ

スキンケアーに貢献する精油はそれなりにあります。
ですが手に入りやすく値段も考慮するとこの3つをまず検討されることをお勧めします。

特にラベンダーとゼラニウムはスキンケアーでは代表的な精油です。

アロマと言えばラベンダーをイメージされる方は多いと思います。
実際アロマの処方で最も安定した効果を示し汎用性の高い精油です。
それはスキンケアーでも同様です。

そもそもアロマテラピーという言葉が生まれたのはやけどを負ったフランスの科学者であるガットフォセがラベンダーの精油を患部に塗って治療したことに始まります。

ラベンダーは肌質を選ばないのでスキンケアーには最適です。
また日焼け、やけど、皮膚炎などにも効果を示します。

ラベンダーの良いところは多くの臨床研究の対象になっており検証例が多いことです。
その多くの検証からも安全性が高く副作用などはこれまで報告されていません。

この精油もスキンケアーに限らずアロマではよく使われる精油です。
もちろんスキンケアーとしても乾燥肌、脂性肌の両方に対応する代表的な精油です。

ちなみにゼラニウムの香りはローズ(オットー)の香りを呼び起こします。
ローズ(オットー)の主な香り成分であるシトロネロールとゲラニオールを同じ割合程度含んでいるからです。

ただゼラニウムは花ではなく葉から精油を採取しますので、ローズ(オットー)のような甘い香りが全面に出るわけではなくハーブ調のグリーン感もそれなりに前に出てきます。

グリーンのハーブ感と甘い香りが混在する特徴ある香りです。
その人気とスキンケアーに適していることから市販のハンドクリームにはよく使われています。

ひょっとするとなじみのない精油かもしれません。
かなり特徴的な香りで好き嫌いがはっきりと分かれる香りです。
土臭くウッディな香りです。

ですが香水業界には欠かせない香りで広く使われています。
香りが強く個性的なので単独で使うというよりも他とブレンドで使われます。
ゼラニウムやオレンジなどとの相性が良い香りです。

スキンケアーとしてもよく使われ毛穴を閉じる収れん作用もあります。

気持ちが落ち込んだ時のメンタルケアーとしても使われますのでゼラニウムとのブレンドでスキンケアーと同時にメンタルケアーも期待できます。

香りが苦手ではなければ少し混ぜるとストレス緩和と共にスキンケアーが期待できます。
ただ苦手な香りであれば一般的に言われる効果など、そもそもアロマの効果はあまり期待できないかもしれません。

花とみつばち

ローズ系 フランキンセンス ネロリ

アロマにご興味があれば、スキンケアーと言えばこの3種類をイメージされる方は多いと思います。
実際この精油はスキンケアーとして昔より広く使われています。
多くの化粧品にも広く配合されています。

ただそれなりの金額がします。
精油の扱いに慣れてから検討されてはいかがでしょうか。

言わずと知れたバラの精油で甘く幸福感を呼び起こすその香りはとても魅力的です。
ですのでメンタル的に落ち込んだ時に元気をもたらしてくれます。

そしてメンタルケアーのみならずスキンケアーとしても広く使われます。
ラベンダーやゼラニウムと同じように肌質を問いません。
そして加齢肌や敏感肌、そして乾燥肌に効果をもたらします。

恐らくこのコラムをご覧になられている方々がもっとも望まれている精油の一つだと思います。
ちなみにオットーとアブソリュートの違いは精油を抽出する方法の違いです。

ローズオットーは水蒸気を使います
ローズアブソリュートは溶剤を使います。

この2種類のローズ精油の抽出については別のコラムでご紹介しておりますのでご参考になさってください。

この精油もスキンケアーの効果が高いとよく紹介されます。

砂漠地方で育つ樹木ですが、その過酷な自然の中で水分をキープし樹皮を修復する生命力からして人の肌にも効果をもたらしてくれそうです。
実際臨床実験でもフランキンセンスの主な成分が肌の状態を改善した、と報告されています。

フランキンセンスが肌の状態を改善してくれる大きな理由は抗炎症作用だと考えられています。
昔よりスキンケアーとして使われてきましたが実際に裏付けもあったわけです。

その作用も含め加齢肌、乾燥肌、しわなどに効果を発揮します。

ローズと並びフランキンセンスもこのコラムに目を通されている方が一番知りたいスキンケアーに効果的な精油の一つだと思います。

なお先ほどお話した臨床実験については別のコラムでご紹介致しておりますのでご参考になさってください。

ローズと同じように花から精油を採取しますが、甘い香りと柑橘系の少しリフレッシュするような雰囲気がとても人気の香りです。

単に甘いだけではないところが貴賓を感じさせてくれます。
ネロリの好きな方をネロラーと呼ぶそうですが。。。

フローラル系としてラベンダーの主要な香り成分であるリナロールをほぼ50%含んでいます。
ゼラニウムもこのリナロールを12%程度含んでいますが、ローズ系はほとんど含んでいません。
このリナロールは穏やかなフローラルの香りが特徴ですのでローズ系のはっきりとした甘さとは違った魅力があります。

スキンケアーについては、やはりローズやフランキンセンスの精油と同じように全ての肌質に適し、加齢肌、敏感肌、炎症に効果があります。

花から採取される精油は一般的にスキンケアーとしてよく使われます。

ラベンダー畑の風景

カモミール系 ミント系 ティートリー

日頃のスキンケアーとは別に肌にトラブルが生じた際、次の精油がよく使われます。

炎症 日焼け・・カモミール系 ミント系
殺菌・・ティートリー

カモミール系は抗炎症効果が高く、よく炎症トラブルに使われます。
ミント系はその香り成分であるメントールに冷却作用がありますので、炎症対策として使えます。

一方雑菌などが引き起こすトラブルにはやはりティートリーが効果的です。
殺菌効果と言えば最初に挙がる精油がティートリーです。

先にラベンダーの項目でもお話しましたが、アロマテラピーの名前の生みの親であるフランスの科学者であるガットフォセは、火傷をした時ラベンダーの精油を塗って治療しました。

これがアロマテラピーという言葉が生まれたきっかけです。
ですのでラベンダーもまた炎症など肌のトラブルには効果を発揮する精油です。

ローズマリー

精油で肌の老化を防ぐ可能性の検証です。

アロマテラピー学雑誌 Vol24 No2 2023
精油30種類の最終糖化産物(AGEs)産生抑制およびチロシナーゼ抑制効果
近畿大学の方々が主導した2023年5月の文献です。

この文献のポイントは次の2つに効果がある精油を見つけることです。

・糖化を抑える
・メラニンの活動を抑える

糖化は糖とタンパク質が強固に結びついた体の焦げみたいなものです。
これがしわの原因になります。
ですので糖化を抑えることができると見た目のダメージを抑えることができます。

一方のメラニンはご存じシミの原因です。
文献タイトルにあるチロシナーゼはそのメラニンを動かす物質です。

ですので、チロシナーゼの動きを抑えることができるとメラニンも働かずシミを抑えることができます。

この2点を目的に効果のある精油を調べたのがこの文献です。

対象となった精油は30種類です。
結果は次の通りです。

ローズマリー レモングラス 糖化を防ぐ
メリッサ メラニンを活性化させるチロシナーゼの働きを抑制

ローズマリー

アロマで香りを楽しまれると同時にスキンケア―をお考えの時、今回のコラムをご参考になさってください。

またトリートメントオイルを作る時に精油を溶かすキャリアオイルの選び方については別のコラムをご参考になさってください。

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